お盆です

By あつたか, 2012年8月16日

仕事で長崎に居た頃…
何度となく精霊流しに遭遇した。

これは亡くなった人の霊を船にのせて海に流す、お盆に行われる伝統行事。


有名な曲のイメージがあり、しっとりと厳かな雰囲気の中行われるもののように思うが、爆竹や鉦の音が鳴り響き、掛け声が交錯する喧騒の中、流し場と呼ばれる場所まで精霊船が運ばれる。
まだ陽の暮れぬ頃から、初盆を迎えた家々から華やかに装飾された精霊船が出され、次々に流し場へと向かっていく。

夏の観光にもなっていて、見物客も多い。
もちろん屋台なども立ち並び、賑やか一夜になる。
ただ…
賑やかな反面、終わった後の静けさが際立つ。
流し場に着いた船が、大きな解体車によって壊されていく様に、なんともいえない思いがした。

『これで一区切り』

その年、精霊船を出した人がそうつぶやいた。

そうなんだ。
お盆は、亡くなった人の魂を弔うのと共に、残された人が一区切りをつける行事なんだ。
心に留め置くことも大切だけど、流すことも必要。

割り箸を刺したきゅうりや茄子の『精霊馬』を用意して、お迎えする…
この謂れみんな知ってるかな?(笑)

「精霊馬」(しょうりょううま)

 

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写真はiPhoneのアプリで作った写真。
こんなのがあるのね。

iPhone / iPod Touchアプリ 「灯籠流し」
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